タイル製作レポート:埼玉県吉川市美南中央公園
埼玉県吉川市の公園に飾るモザイクアートづくりを子供たちに体験してもらいました。子供の豊かな発想はアートそのもの!わくわくどきどきしながら、子供たちと共に製作したようすをご紹介します。
子供たちの原画をもとに
埼玉県吉川市では地域コミュニティを活性化させる事業として「市民とともに街づくり」をテーマに取り組みを行ってきました。今回、子供たちのモザイクアートを公共施設に施工する試みもその一環です。吉川市の街づくりに貢献できるよう、私たちも試行錯誤しました。
まず、子供たちが描いた下絵を元に社内でベース・見本となるタイルアートの製作をしました。下絵のデザインテーマになっているのは吉川市のシンボル「ナマズ」です。子供たちが描いたナマズを忠実に再現するために、まずはスタッフが使用するタイルを慎重に選びます。
タイルをニッパーで割ってナマズのアウトラインから作り、その中にパズルを当てはめるように大きさや形を調整しながらタイルを配置していきます。
通常のタイルアートでは紙を貼って施工場所まで移動させますが、今回弊社で作ったアートは子供たちが本番で作るための見本でもあるため、子供たちが見やすいよう特別に透明のフィルムを貼ってタイルを固定します。いよいよ、子供たちと対面する準備が整いました!
実はモザイクアートと並行し、こんな絵タイルも作っていました。埼玉県のマスコット、かわいいシラコバトの「コバトン」です。社内でシルクスクリーン印刷、濃み込み、焼成を行って製作しました。この絵タイルはアートの右上に飾る予定です。
いよいよ子供たちとモザイクアートづくり
2月26日、スタッフは吉川市の児童館「ワンダーランド」に向かいました。いよいよ子供たちにタイルアートを体験してもらいます。はたして楽しんでもらえるでしょうか?
子供たちが集まってきました。私たちが持ってきた色とりどりのタイルや、見本のナマズをじっと見つめています。弊社のスタッフが、「見本のモザイクアートを参考にしても良いし、輪郭からはみ出さなければ自由に作っていいよ」と伝えました。
すると、「ハートを入れたい!」「丸いタイルが欲しい!」子供たちから湧き出たアイディアに応えるためスタッフはタイルを切るのに大忙し。(タイルをニッパーで割るのは力が必要なため、スタッフが対応しました。)
目玉をいくつか並べてみたり、目の色を左右で変えてみたり、下絵と全く違う色を並べてみたり…最初は戸惑っていた子も、だんだん夢中に!表情は真剣そのもの。子供たちがタイルで作ったナマズはとっても自由でカラフル。ところどころに丸いタイルが隠れていたりして、遊び心満載ですね。見ていて楽しい気持ちになります。
もとになった下絵を描いてくれた子たちは、自宅でタイルを作ってきてくれていました。とっても丁寧に仕上げてくれて、嬉しいかぎりです。
公園で街を見守るアートに
子供たちと作り上げたアートを、タイル職人さんが美南中央公園のトイレ壁面に貼り付けてくださいました。いよいよ完成です!
いかがですか?子供たちの自由な発想で作り上げたナマズが、生き生きと楽しそうに泳いでいるように感じませんか。耐候性に優れたタイルはいつもでも色褪せることなく、この街に暮らす人々の日常に潤いを与えてくれるでしょう。このモザイクアートに興味を持った方は、美南中央公園を訪れてみてくださいね。
まとめ
今回の案件では、子供たちとモザイクアートを作るにあたって、どうしたらタイルに親しんでもらえるか?楽しんでもらえるか?など試行錯誤し、万全の準備をして挑みました。子供たちは私たちの想像を超え、自分のアイディアや意見を持って、タイルと向き合ってくれました。そのおかげで、とても素敵な作品ができあがりました。
このような「タイルアートの体験」・「モザイクアートで街づくり」をしたいというご要望がありましたら、是非、お気軽に弊社エクシィズまでご連絡ください。
■ブログアンケート
*印は、入力必須です。