絵タイル
絵タイルの技法
自社で取り組んでいる技法は3タイプ。それぞれに特徴が異なりますので、ベストな技法をご提案致します。技法を組み合わせる事も可能です。詳しくはお問い合わせください。
シルクスクリーン技法
弊社・エクシィズのオリジナル技法。タイル生素地に、撥水剤(油性)をシルクスクリーン印刷し、その上に釉薬(水性)を施釉します。表面張力により釉薬が盛り上がり、独特の1mm程度の凹凸面となります。耐候性・耐摩耗性にも優れ、様々な用途に適したタイルです。
上絵付技法
上絵付では、主に油性絵の具を使用するため、筆のタッチが表現できます。発色重視の絵タイルに最適です。絵画を模写する際には、細心の注意を払い、原画の意図を忠実に再現します。
転写技法
新たに開発された転写技法は、色調が豊かで、写真などの再現性が良いのが特徴です。耐候性・耐摩耗性にも優れ、1枚から製作可能になりました。
シルクスクリーン技法 | 上絵付技法 | 転写技法 | |
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焼成 | 高温1度焼成 (1250℃) | 低温2度焼成 (800℃) | 低温2度焼成 (800℃) |
描写力 | △ 線画やイラストの再現に優れる |
○ 金や白金の焼付けが可能 |
◎ 画像の再現性に優れる |
風合い | ◎ 釉薬の厚みによる凹凸が表現可能 |
○ 筆のタッチを再現可能 |
△ 平滑な表面 |
耐候性 | ◎ 屋外壁面に最適 |
△ 屋内でのご使用を推奨 |
○ 屋外壁面への使用も可能 |
耐摩耗性 | ◎ 屋外床面に最適 |
△ 屋内であっても床面不可 |
○ 屋外床面への使用も可能 |
生産性 | △ 1枚ずつの生産に限る |
△ 1枚ずつの生産に限る |
○ 転写シートのため複製が可能 |
シルクスクリーン技法
焼成前の素地に撥水インク(油性)を印刷し、釉薬(水性)を筆で塗り分ける技法です。表面張力を利用したこの絵タイル技法は、1㎜程度の凹凸を釉薬で表現しており、他社にはないオリジナルテクニックです。耐候性・耐摩耗性に優れ、様々な用途にお使いいただける優れた技法です。
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100角 117枚組。細い輪郭線をシルクスクリーン印刷し、筆で一枚一枚丁寧に施釉しています。
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多治見市北庁舎・メモリアルタイル100角。子供たちの描いた絵をメモリアルタイルに。
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多治見市立精華小学校附属愛児幼稚園 300角 8枚組み ©BANDAI
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色ごとに紗版を用意し、シルクスクリーン印刷を施して焼成。決して色褪せることのない絵タイルは、いつまでも皆様の道標となります。
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シルクスクリーン技法は、表札や定礎板などの用途にもおすすめです。
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【ノンスリップ仕様】
屋外の床面等に絵タイルを施工される場合は、防滑材としてセラミックボールを釉薬と一体化させた絵タイルをお勧めします。従来から使われている珪砂とは異なり、施工後にセラミックボールが取れたり砕ける心配がなく、安全性に優れます。
製作工程:シルクスクリーン技法
一般的なシルクスクリーン技法の場合
特殊なサイズ・形状などの場合
特殊なサイズ・形状の場合は、粘土から成形します。
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【真空押出し成形機】タイルの原料となる粘土を練り、真空状態にしながら押し出すための機械です。
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タイルになる前の粘土
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口金の形状で押し出された粘土(約50㎜厚)
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【タタラ成形機】粘土をローラーで押しつぶすことで板状に成形します。
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高さを変えながら、徐々に15㎜厚まで伸ばします。
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タタラ成型による素地をカット。
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成型済みのタイルに印刷、施釉します。
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【焼成窯】一昼夜かけてじっくりと焼成することで、焼き物らしいタイルに仕上がります。
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1250℃にて高温一度焼成。
多治見市立小泉小学校 / 設計:青島・日比野設計共同体 / 施工:岐建・吉川・加藤共同体 / 絵:あだちなみ
くま12匹の特注絵タイル(絵本「くまのがっこう」より ©BANDAI)
上絵付技法
焼成済みのタイルの上に絵を描き、800℃程度で再び焼き上げる技法です。高温一度焼成に比べ、より発色を重視する絵柄に最適な技法です。特に繊細な金や白金等の焼き付けにはこの低温焼成が用いられます。
転写技法
転写シートを焼成済みのタイルに貼り付け、再び800℃程度で焼き上げます。他の技法では難しい、写真などの再現性に優れた技法です。また、複製が可能ですのでノベルティーなど枚数が多い場合に適しています。低温焼成のため発色が良い一方、耐候性、耐摩耗性は若干劣ります。
施工事例
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