出展報告:Tajimi Custom Tiles「TOKYO 2022 An installation by Ronan & Erwan Bouroullec」@LICHT Gallery (2022.10.29-11.06)

2022年10月29日~11月6日まで、目黒区青葉台にあるLICHT Galleryにて、ミラノデザインウィークにて初披露した、ロナン・ブルレックの凱旋作品展を行いました。期間中にフランスからロナン本人も来日し、直接日本のファンと触れ合うなど、今回の作品に対する彼の想いも伝わりました。

デザイナーとのコラボレーション

「押出成形」という特徴的なタイルの製造技術と、日本の伝統的な釉薬による不均一で豊かな表現に魅了され、自ら粘土を模って作り上げたのが、Ronan Bouroullecによる「SOSEI」です。グラフィカルな作品にして、どこか懐かしく親しみ深い、ロナンワールドを展開しました。

Photos by KENTA HASEGAWA

RONAN BOUROULLEC

フランス出身のデザイナー。国立高等装飾美術学校で学んだ後、1999年からパリにスタジオを構え、弟のエルワン・ブルレックと共同でデザインを手掛ける。日常で使う小物や花器などのインテリアプロダクトから、家具や建築プロジェクトに至る大型案件まで活躍は多岐にわたる。

インスタレーション作品紹介

SOSEIシリーズ

「ミラノサローネ2022(ミラノデザインウィーク)」にて初披露し、多くの反響をいただいたRonan Bouroullecによるインスタレーション作品。

いくつかの成分・要素が集まって全体を組み立てることを表す、日本語の「組成」から名付けられたこのシリーズは、円筒形の本体に、長方形や正方形の陶板がめり込んだような、立体の組合せが特徴的なオブジェです。「押出成形」の技術と、多治見らしい深みのある釉薬の色味の融合が、日本の陶磁器の美しさを際立たせます。

Photos by KENTA HASEGAWA


ORIシリーズ

こちらのシリーズは、ミラノデザインウィークでは未公開、今回のLICHT Galleryにて初披露となるRonan Bouroullec作品です。

「押出成形」という製造技術を用いた、中心部に向かって緩やかに盛り上がる、山型ボーダー形状タイルのコンポジション。窯変釉の伝統的な色味が、タイル一本一本に味わいある色調変化とニュアンスを与えます。縦横の組合せにより、テキスタイルの織りのような重なりが表現され、リズミカルな壁面アクセントとなります。

  • Photo by KENTA HASEGAWA

  • Photo by KENTA HASEGAWA

まとめ

いかがでしたか? 今回のイベントを通して、私たちタイル業界の者にはタイルにしか見えないものが、視点を変え固定観念を取り払うと、扉の向こうに全く新しい世界が見えてくる様を目の当たりにしました。

見慣れたタイルのよく知る技法、よく知る釉薬が、Ronan Bouroullecというアーティストの感性により、今までにない光を放ち、観客を魅了する瞬間に立ち会えたことが、このインスタレーション最大の収穫でした。カスタムメイドのタイルが持つ無限の可能性に改めて気づかされる機会となりました。

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