勉強会レポート:二瀬窯業株式会社
タイルのテクスチャやデザインに加え、空間演出において、大きな役割を持つ「目地」。
この度、目地材・下地材のメーカー「二瀬窯業株式会社」様にご協力いただき、目地や下地材・タイル施工に関する知識を深めるための勉強会を開催しました。今回は、勉強会の様子をご紹介します。
トレンド・ニーズに合わせた施工法
ブリックモルタルやカラー目地などの目地材や下地材を製造・販売する二瀬窯業株式会社様にご協力いただきました。
モルタルやコンクリートといった建築材料の基礎知識から、白華現象のメカニズム、外装タイルが剥落する原因や注意点、弾性接着剤とモルタルの違いなど、幅広い内容を学ぶことができた貴重な時間となりました。
従来のモルタルより高い粘度を持ち、クリップ工法による大判床タイル施工や、コンクリートへの直張りが可能な「プレミックスK3」や、タイルの天敵である白華を抑制する効果を持つ「プレミアムブリックモルタル」など、製品の特徴や、工法を踏まえながら、お客様によって異なるニーズや施工状況に合わせた目地・下地材について教わりました。
その中で、興味深かったのが「レイフ工法」。近年、マンションやオフィスでの床施工に使用され、東濃地方では土岐市庁舎などにも採用されている工法です。
スラブ床と床タイルの間に、空間を設けることができるこの工法は、多くのメリットが得られます。
- 柔軟な配線設計 : 水道管やインターネットのケーブルなどを、床下への自由な配線が可能です。
- バリアフリー設計 : 床の高さ調整できるので、バリアフリーに対応でき、ご高齢の方や車いすの方にも、負担の少ない空間をつくることができます。
- 遮音性 : 床下の空間により、足音などが伝わりにくいため、静かな空間をつくることができます。
- 省エネ効果 : 床下の空気が断熱層となり、室内の熱を外に逃がしません。これにより、暖房・冷房の効率が向上し、電気代などのランニングコストを削減できます。
SDGsの観点から、建築物に省エネ性能が求められる中、建築トレンドして「平屋住宅」のようなバリアフリー設計が注目されています。
お客様にご満足いただけるよう、最新の建築トレンドや資材を積極的に取り入れ、最適なご提案をしていくため、常に学びを深めてまいります。
目地に関する「よくある質問」
お客様から、弊社に寄せられる目地に関するよくある質問や、勉強会を経て、社員が疑問に思ったことをお答えいただきました。その一部をご紹介いたします。
Q.開封済み目地材の保存方法を教えてください?
製品の品質を損ない、事故につながる可能性があるため、開封後は、なるべく早めにご使用ください。
やむを得ず保管する場合は、空気に触れないようジッパー付きポリ袋に入れておくと、品質低下を遅らせることができます。
Q.カラー目地の目地幅広くすることは可能ですか?
カラー目地の目地幅は3mm以下に設定してください。製品中に含まれる骨材が細かいため、3mm以上の目地幅にするとクラックが入る恐れがあります。
Q.複数色のカラー目地を混ぜて、調色することは可能ですか?
はい、可能です。カラー目地同士を混ぜ合わせても、含まれるセメントの比率が変わらないため、品質が低下することはありません。
顔料などを使用して調色されますと、原料や配合成分の比率が変わるため、品質を損なう可能性がありますので、ご遠慮ください。
Q.カラー目地は屋外使用できますか?
カラー目地は、内装用目地材として設計されているため、屋内の壁や床、浴室などへのご使用をおすすめしております。
屋内でも、頻繁なブラッシング清掃や、消毒剤などの薬品の使用が考えられる「浴槽内」でのご使用は、目地の摩耗や割れ、変色を早める可能性があるため、おすすめできません。
まとめ
今回の社内勉強会では、タイルの目地材について、詳しく教えていただきました。
二瀬窯業株式会社では、特注色の目地材や、弾性目地や白華抑制型目地材などの施工状況に合わせた、さまざまな目地材が開発・販売されています。
当社でも、目地材をはじめ、多様な副資材を取り扱っております!バリエーションに富んだ取扱製品から、お客様のご要望に合わせて、最適なご提案をいたします。タイルに合わせた「目地材選び」も、エクシィズお任せください!
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