タイルのお手入れについて
せっかく施工したタイルは、いつまでも綺麗な状態でいて欲しいものです。タイルを長く美しく保つための、メンテナンス方法をご紹介します。
- ※この記事は「News Letter Vol.12」の内容を再編集したものです。
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タイルのメリット・デメリット
タイルのメリット
- 耐久性・耐摩耗性があり、キズに強い。
- 強い日差しや風雨・雪にも強く、色褪せない。
- 汚れが染み込みにくい。
- 薬剤による変質がしにくい。
- もともと高温で焼いているので、耐火性がある。
タイルのデメリット
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地震などによる剥離の危険性がある。
- ※近年の技術革新で、品質の高い素材を用いて正しい施工を行えば、簡単に剥離することはありません。
- ※2010年、建築基準法の改正に伴い、戸建住宅や事務所以外の特殊建築物においては、外壁タイルなどにおける10年毎の外壁全面打診調査が義務づけられました。
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初期費用が高くなるけれど、その後のメンテナンス費用は割安になる。
- ※サイディングとの比較:初期費用は約2倍程だが、メンテナンス費用は10年後だと約1/3程度
高機能タイル
タイルの表面には細孔(微細な穴)があり、この細孔に汚れが入り込むと、除去が大変困難となります。細孔が不均一だと、模様のような汚れがついてしまうことも。また、ザラつきのある(ノンスリップを重視したタイプ)のものは、汚れが着きやすく除去しにくい場合があります。
最近では、最先端技術により、放っておいても雨水などで、勝手に汚れが落ちる「高機能タイル」を各メーカーが独自に開発し、商品化されています。
弊社の製品「レンジサーフ」は、細孔を無機質ガラスで塞ぐ加工が施された、防汚効果に優れたフロアタイルです。しかも、水廻りエリア向けに防滑性に優れており、「滑りにくく、汚れにくい」を両立させた多機能タイルです。
タイルのメンテナンス
経年変化により劣化しやすいモルタル・吹き付け・サイディングなどに比べ、タイルそのものは、非常に丈夫で、ほとんど劣化しません。長期において使用できる優れた建材です。
タイルそのものは劣化しにくいですが、接着剤や、目地の部分は徐々に劣化します。放置しておくと、汚れが付着し、蓄積し、大きな不具合が発生してしまいます。そんな状況を防ぐ為には、10年に1度程、職人によるメンテナンスをするのが理想的です。
タイルは、汚れに侵されない無機質素材なので、外壁なら、たいていの汚れは雨で流れてしまいます。内装タイルの場合でも、水拭きで対応できます。
時間が経ってしまった汚れは、種類によって、中性洗剤や希塩酸など、薬剤を使ったお手入れが必要になります。気になった時にさっとお手入れをしておけば、タイルはいつもピカピカでいてくれるでしょう。
汚れの種類別お手入れ方法
タイルは施行された場所や環境によって、異なった種類の汚れを発生します。汚れの種類と、それに適した洗剤やお手入れ方法をご紹介します。
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煤煙(ばいえん) などによる汚れ
埃・排気ガスや、「煤煙」などによる汚れが壁面に付着し、雨水の流れるところに集中して、筋状に残ることがあります。水洗いや、ふき取りのみで除去できることもありますが、油汚れなどを含む場合は、中性洗剤などを併用します。
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苔・藻
苔は、湿気と光があれば何処にでも生育します。多く見られるのが「緑苔」です。中性洗剤を水で薄めてからブラシでゴシゴシ洗いましょう。生えてすぐなら、すぐに落とすことができます。
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白華(エフロレッセンス)
目地やタイル表面に付着した白い物質は、コンクリートやモルタルに含まれるカルシウムと結合し、ひび割れ箇所から発生したものです。主成分は炭酸カルシウムで、希塩酸溶液でこすり洗いすると綺麗になります。
同様に、粉が吹いたような物質が発生することがあります。これは、炭酸ナトリウムによるもので、これを分解できる薬品はありません。しっかり撥水処理を施し、防ぐことが重要です。
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水垢・湯垢
「水垢」は、水道水に含まれるケイ酸が蓄積した、ザラついた汚れで、放っておくと頑固な汚れになり、厄介です。「湯垢」は、皮脂、石鹸カス、埃などが結びついたヌメヌメとした汚れです。中性洗剤をつけたスポンジで洗い落とします。
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カビ
壁・床タイルに目地についた黒、紫やピンクの正体は「カビ」です。市販のカビ取り剤を吹き付けてしばらく置いた後、水で洗い流します。
カビを防ぐには、栄養源となる石鹸カスなどの汚れを洗い落とし、湿気も拭き取ることが大切です。タイルの目地の汚れをとり、乾いてからロウソクを塗りこんでおくと、カビ予防に効果があります。
驚きの洗浄力!「タイルウォッシュ」
弊社の製品「タイルウォッシュ」は油分分解作用を持つ、茶葉を主成分とする、植物由来の酸性洗剤です。
雨掛かりの外壁タイルや外床タイルの汚れに直接作用し、煤煙などによる頑固な汚れ・水垢・温泉成分によるヌメリやスケール(エフロ)などを、強力に分解・除去します。
まとめ
いかがでしたか?
タイルは汚れに強い素材ですが、汚れが付着したまま放置しておくと、厄介なことになってしまいます。しかし、定期的に汚れに応じたお手入れをすれば、いつまでも美しいタイルを楽しんでいただけますので、是非この記事を参考にしてみてください。
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