画期的な左官材「塗るタイル X-1」
「塗り壁」が再び注目を集めています。左官職人によるパターン仕上げの風合いある意匠性は、他にはない魅力があります。今回は「塗り壁」「左官」についての豆知識と、弊社のイチ押し商品「塗るタイル X-1」をご紹介します。
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塗り壁と左官
左官工事で仕上げる塗り壁は、日本の伝統的な工法で、クロス貼りや木質系の板張りなどの乾式工法に対して「湿式工法」と呼ばれます。継ぎ目のない一体の壁面を作ることができ、色々なパターン仕上げで変化をつけたり、曲面壁を作れるのも特徴です。
左官材の種類
塗り壁に使われる左官材の種類を見てみましょう。
漆喰
漆喰は、消石灰に砂と海草などから採取した糊を混ぜ、ヒビ割れを防ぐための繊維質を加えて、水で練り上げたものです。5千年以上の歴史があり、エジプトのピラミッドや、中国の万里の長城などでも使用されています。
原料の粒子が細かいので、ツルツル・テカテカした感じになります。主原料である消石灰は固まる性質を持っており、施工してから数年かけてどんどん硬くなっていきます。耐久性・耐火性が非常に高いのが特徴です。
本来、乾燥収縮が大きく、クラックが入りやすい漆喰は、材料の調合が難しく、施工する職人の腕が試される左官材です。しかし現在では、メーカーによって様々な既調合タイプが開発され、水を加えて練るだけで均一に仕上がるようになっています。
土壁
土壁は、竹などを格子状に編んだ小舞下地(こまいしたじ)の両面に、藁(わら)を混ぜた土を塗り重ねて作ります。関西では昔から良質な粘土性の壁土が多く採れたため、聚楽壁(じゅらくかべ・京壁)、大津壁などが発達しました。現在では、キメの細かい砂壁状を総称して「じゅらく壁」と呼んでいます。
耐久性に優れ、温かみのある独特の風合いが好まれて、数寄屋建築や茶室の壁に用いられます。
珪藻土
珪藻土そのものは、漆喰のような持効性がなく、骨材に近いものなので、何かしらの固化剤を混ぜることで左官壁として成立させます。樹脂系・石灰系・セメント系など、固化材の種類によって、塗りやすさや乾き方などの性質が変わります。
珪藻土は海や湖に生息していたプランクトンの死骸が堆積したもので、多孔質で断熱性能や耐火性があります。また、調湿や脱臭、遮音も効果があることから、15年位前から左官材料として一気に利用されるようになりました。
現代の左官材料
これまでの左官材料に対して、粘土や漆喰材を用いず、アクリル系、ウレタン系などの合成樹脂を主材に、硅砂や寒水石などの骨材、顔料を加えた塗材が登場してきました。骨材が加わることで、左官仕上げのような凹凸をつけることができます。また、材料自体は、ペンキなどの塗料に近いため、塗装工事でも対応でき、道具もコテに限らずローラーや吹付など選択肢が広がりました。
耐水性・耐久性などの機能性を強化した、カラーバリエーション豊かな製品が次々と登場していますが、有機化合物である樹脂系左官材の経年変化については、長期間に渡る実証実験の結果が出る、今後によるところが大きいと言えます。
画期的な左官材「塗るタイル X-1」
このように、左官材には長い歴史があり、それぞれに優れた特性を持っています。そんな中、タイルメーカーである弊社が、その強みを活かした、これまでにない左官材を作ろうと考え、生まれたのが「塗るタイル X-1(エックス・ワン)」です。弊社がお奨めする「塗るタイル X-1(エックス・ワン)」は、これまでにない、まさに画期的といえる特性を備えた左官仕上げ材です。
タイル素材の左官材
「塗るタイル X-1」は、セラミックタイルと同じケイ素化合物である「タイルセルベン(タイルを粉砕した粉)」を主成分とした、今までにない、全く新しい左官材です。その大きな特長は「無機質素材なので、経年変化が無い」ということ。硬度は漆喰の2倍以上! 非常に優れた対候性を持ち、カルシウムを含まないので、施工後の白華の心配もありません。
長寿命で、いつまでも壁面を美しく保ち、メンテナンス費用を抑えることができます。
簡単に、きれいに塗れる
「塗るタイル X-1」は、プラスチック製のコテ、ローラー、刷毛、スポンジ、吹き付け等、あらゆるもので施工可能です。伸びが良く、施工性が抜群なので、パターンを作るのも容易。誰でも簡単に、きれいに仕上げることができます。
汎用品の1/4程度の薄塗りで美しく仕上がるので、コストを抑えることができます。
薄塗りでも高級感を演出
粒子が細かい、高密度のケイ素化合物を主成分とし、光の反射・屈折・吸収という光特性を備えます。その結果、薄く塗っても立体感のある仕上がりとなり、壁面に深みのある表情をもたらし、建物の意匠性・高級感を高めます。
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