プールタイルについて
- ※この記事は「News Letter Vol.13」の内容を再編集したものです。
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プールタイルの歴史
プールタイルの始まり
1920年からドイツ国内においてプールにタイルが使用されるようになり、それにともなって水廻り用の多様な役物も考案されました。
本場ドイツではプールタイルは100年持つといわれ、一世紀前のプールが現役として運用されている例も珍しくありません。
日本では1980年頃、主に当時の西ドイツからプールタイルを輸入したのが始まりで、その後はオリンピックプールに採用された「125×250サイズ」の大判プールタイルが、公共のプールやスポーツクラブのプール用として主流になりました。
- 現在のプールタイル
- 大判タイルを使用するメリットとしては、高級感や水にメリハリができ、泳ぎやすいことなどが挙げられていますが、1990年代以降、コスト的な問題や、デザイン性への対応力を重視する傾向から、国内産の「100×200サイズ」や「モザイクタイル」なども使用されるようになり、バリエーションが広がりました。
- 現在は、水廻りに使用できる様々なテクスチャーを持ったタイルが作られており、使用目的に合わせた柔軟な使われ方をされています。
プール専用タイルとは?
タイルの中でも、プール、もしくはプールサイド専用に規格・製造されたタイルをプール専用タイルと呼んでいます。
競技用プールのタイル
競泳はほんの僅かなタイムの差が勝負を分ける世界です。その舞台となるスポーツプールには、精度・安全性・美しさが求められます。プールタイルにも形状の精度・品質が求められる、妥協の許されない場所です。
公認プールの寸法精度
公認プールとは、日本水泳連盟が定める公式競技会又は、公認競技会に使用する競技場として適格と認められたプールです。スポーツプールの中でも、公認プールは最もシビアな施工が求められます。
オリンピックとプールタイル
近代オリンピック第一回大会から現在まで、外されることなく行われ続けてきた競泳。その舞台となるプールにはタイルが使用されてきました。
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2008年 北京オリンピック:北京国家水泳センター
水泡で覆われたような個性的な外観を持ち、「アクアキューブ」という愛称で呼ばれている。
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2012年 ロンドンオリンピック:アクアティクスセンター
ザハ・ハディット氏が設計を行った。使用されたタイルは85万枚以上。
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2016年 リオオリンピック:マリアレンク水泳センター
飛び込み用プールが緑色に変色するハプニングが発生し話題に。
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2020年 東京オリンピック:東京アクアティクスセンター
東京オリンピック2020のため、江東区の辰巳の森海浜公園に新設された。
リゾートプールのタイル
アクアアミューズメントを重視したプールではデザイン性が重要になります。ホテル・スパ・クアハウスプール等では、バケーションに訪れた人が水を楽しみ、非日常の中に癒しを求めるでしょう。そんな優雅で魅力的な水廻り空間を、表情豊かなタイルが演出します。
プール槽内のアート・グラデーション・パターン貼りなど、変化に富んだデザイン空間を演出するには、小回りのきくモザイクタイルが最適。
モザイクアートを得意とする弊社では、細やかなアート表現も製作できます。オリジナルのデザインパターンを提案し、完成度の高いプール・スパ計画をサポートいたします。
まとめ
いかがでしたか?
タイルで様々なデザインのプール空間を作り出せることがお分かりいただけたでしょうか。
デザイン性、安全性、機能性に優れたプールタイルの施工をお考えの際は、弊社にご相談ください。実績と経験を生かし、全力でお客様のサポートさせていただきます。
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