タイル製作レポート:ゴッホ「糸杉と星の見える道」
今回、私たちは「建築建材展2022」に向けてゴッホの名画「糸杉と星の見える道」をモザイクアートで再現しました。名画を耐候性に優れたタイルアートに変貌させる製作現場をお見せします。ゴッホの特徴的な表現技法を忠実にモザイクアートにするため、弊社の職人が腕をふるいました。
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質感の決め手:タイル選び
まずは作品の質感を決めることになる、タイル選びに頭を悩ませます。熟考の結果、空は光沢感・透明感を出すために「ガラスモザイク」・木や人は、立体感を出すために油絵のような質感のガラスタイル「オルソーニ」・手前の道は、磁器タイル「アートチップモザイク」の、3種類のタイルを使用することに決定。
ゴッホのタッチを再現:タイルカットと配置
ゴッホの流れるように大胆な筆致を表現するために、タイルを1つずつハンドカットしていきます。磁器タイルはタイルニッパー、ガラスタイルはガラスカッターで切断していきます。
ガラスは比較的パキッと気持ちよく割れてくれるのですが、磁器タイルを割るのには力が必要で、思うような形に切れないことも多々あります。今回の作品はすべてのタイルをカットする必要があるため、タイル割りに一苦労。
一度配置した人物の色合いと、馬車の立体感が納得いかず、取り除いてタイルを選び直しています。納得がいくまで何度も何度もやり直します。
仕上げ:紙貼りと目仕込み
いよいよ完成、展示会場へ!
ゴッホの名画「糸杉と星の見える道」のモザイクアートが完成!3種類のタイルを使ったことで生み出された立体感・すべてハンドカットしたことにより現れたうねりや流れ・約45色のタイルを使い分けて綾なした独特な色使いが、ゴッホ絵画の魅力を表現しています。
「建築建材展2022」の会場では「糸杉と星の見える道」をオールハンドカットのモザイクアートのパネルと、ドットアートのパネルを並べて展示しました。ドットアートの左半分は8mm角、右半分は15mm角のタイルで作られています。同じモチーフでも、タイルの種類・大きさ・手法により、アートの印象が変わりますよね。
展示会で最も注目を集めたのは、やはりフルハンドのモザイクアート。実際に手で触れて、タイルのダイナミックな流れに感動されるお客さんがいらっしゃいました。嬉しいかぎりです。
まとめ
いかがでしたか?今回のモザイクアートでは、タイル選び・カット・配置、すべてにおいてこだわりが詰まっています。できあがった作品を壁に飾ると、まるで美術館に来たような気分になり、私たちも心躍りました。
この記事を読んで、モザイクアートやエクシィズに興味を持っていただけると幸甚です。
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