タイルの豆知識

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タイルにまつわる用語集

どんな業界にも、聞きなれない専門用語があるものです。なんとなく聞いたことがあるけれど、どんな意味だっけ?そんな、タイルにまつわる言葉をまとめてみました。

タイル全般・区分・製法に関する用語

タイルとは、建築資材のひとつで、壁や床の保護、あるいは装飾用に多数貼り付ける板状のもの。英語の「tile」には「瓦」という意味もあります。

  • 磁器質(I類)

    吸水率3%以下。素地は透明性があり、緻密で硬く、叩くと清音を発します。

  • せっ器質(II類)

    吸水率10%以下。磁器のような透明性はありませんが、素地は硬く、吸水性は少ないタイル。

  • 陶器質(III類)

    吸水率50%以下。素地は多孔質で、吸水性が大きく、叩くと濁音を発します。

  • 湿式押出成形(A類)

    練り土状の原料を、トコロテンのように押し出して成形する方法。

  • 乾式プレス成形(B類)

    金型に粘土の粉末を充填し、プレス機で圧力を掛けて成形する方法。

    ※湿式によるプレス成形もあります。

  • 鋳込み成形

    石膏型に泥状の粘土を流し込み、石膏型に水分を吸わせ、ある程度乾いたら余分な泥を捨て、割方を外して型どおりの形状に仕上げます。

  • 酸化焼成

    焼成に対して酸素量が充分な状態で焼成すること。釉薬や素地に含まれる酸化金属と酸素が結合し、別の化合物へ変化して発色する。比較的安定した色が得られる。

  • 還元焼成

    焼成に対して酸素量が不足している状態で焼成すること。あたり具合等で色が微妙に変化し、焼き物らしい色幅(窯変)が生じやすい。

  • 窯変(ようへん)

    タイルなどの焼成過程で、温度や酸素の量により色変化を起こすこと。

  • 釉薬

    タイルの表面を覆っているガラス質の部分のこと。「透明釉」「マット釉」「ガラス釉」「ブライト釉」「ラスター釉」など、様々なものがあります。

  • シャモット

    耐火粘土を摂氏1300~1400度で加熱したのち、砕いて小さな粒にしたもの。タイルの原料などに少量混ぜて使用します。

  • 面状

    タイルの表面の状態。「フラット面」「ラフ面」「スクラッチ面」「ブラッシュ面」「テッセラ面」など、様々なものがあります。

  • 裏足

    タイルなどが接着しやすいように、裏面に付けた凹凸。

  • 目地

    タイルなどの貼り付けの際に、接合部にできる継ぎ目のこと。「通し目地」「馬目地」「ねむり目地」「深目地」「一本目地」など、色々な方法があります。

タイルの加工・技法に関する用語

  • 貫入(かんにゅう)

    釉薬を使った技法のひとつ。釉と素地の収縮率の差により、焼成後の冷却時に生じた釉のヒビ模様のことで、割れる時のヒビやキズとは違います。

  • 磨き加工

    石材の表面を「荒磨き」→「水磨き」→「本磨き」の順に仕上げ磨きをします。石質が密で硬度が高いほど、美しい艶が現れます。

  • ミル掛け加工

    切りっぱなしのタイルや、石材の尖った角に、自然な丸みを持たせる加工。ボールミルという機械などを使って、アンティークな風合いを演出します。タンブル加工。エイジング加工。

  • サンドブラスト

    タイルや石材などにマスキングをして、コンプレッサーによる圧縮空気に、特殊な砂を混ぜて吹き付ける加工。タイルの表面に、絵や文字を掘る時などに行います。

サイズ・形に関する用語

  • 方形

    自然石を直線にカットして四角形に加工したもの。また、長さが不揃いなものは「方形乱尺」といいます。

  • 乱形

    自然石を割ったままの形で加工したタイルや石材のこと。

  • 紙貼り / ネット貼り

    タイルに紙やネットを貼り付けて、シート状にしたもの。「紙貼り」はタイルのオモテ面、「ネット貼り」はタイルの裏面に施すことが多いので、「表紙貼り(おもてかみばり)」「裏ネット貼り(うらねっとばり)」などと表現されます。

  • タイルの割付

    タイル・石・床目地などの取付位置を、設計図の寸法に合わせて、できるだけ端数が無いように割り当てて決めること。モザイクタイルの案件などは、割付図を作成して、お客様にご提案します。

  • コバ

    タイルの端辺のこと。また、その側面のことを「コバ面」といいます。

  • 小口平 / 二丁掛 / ほか

    外壁によく使用されるサイズ。積みレンガのサイズを基に生まれたサイズ。レンガの小口二つを合わせたものというのが語源。

  • 45二丁(50mm二丁)/ ほか

    マンションなどでよく使用されているサイズ。50角タイル2枚分の45mm×95mmサイズです(目地を含めた寸法で50mm×100mmとなる)

  • 実寸法と目地共寸法

    タイル自体の「実寸法」に対し、両側の目地の中心から中心までの長さを「目地共寸法」といいます。

役物タイルに関する用語

役物タイルとは、コーナー部分や柱形、開口部などの納まりに使用される、特殊な形状のタイル。形状や使用場所によって、さまざまな呼び名があります。

  • 曲がり

    出隅部分などに使われる、短辺側を曲げた役物タイル。

  • 屏風曲(まぐさ)

    出隅部分などに使われる、長辺側を曲げた役物タイル。

  • 竹割 / 三角

    入隅・出隅に使われるモザイク用の役物タイル。

  • 片面取 / 両面取

    コーナー部に合わせて仕上げられた役物タイル。

  • 階段タイル(段鼻)

    コバが仕上げられた階段用役物タイル。

  • 内幅木

    内装壁の下部の役物タイル。

道具に関する用語

  • コテ

    壁土やセメントを塗る道具。平たい板に握り柄をつけたもの。

  • タイルカッター

    一方の先端がカッターのように鋭くなっていて、その反対側はタイルを挟むためにU字型になっています。

  • タイルニッパー

    モザイクなどの小さいタイルのカットや厚みのあるタイルを割るための道具。

タイルの不具合に関する用語

  • ピンホール

    塗膜やタイル表面などにできる小さな穴。鉄粉や欠けなどと同様に、検品時に不良品として扱います。

  • 白華(エフロレッセンス)

    タイル面や目地部分に発生する白い結晶物。製品内の原因物質が水に溶け出し、二酸化炭素と結合してできる。

  • クラック(ヒビ割れ)

    乾湿または温度変化によって起こる割れ目。

  • ドライアウト

    下地やタイル自体が急激に接着モルタルの水分を吸い込んだ結果、圧着強度を低下させたり、タイルが剥がれてしまったりする現象。

  • 凍害

    タイル表面の空隙に水が入り込み、その水が凍結すると約1割の体積膨張が生じ、その結果、損傷が起こる現象。

タイルの機能性に関する用語

  • 滑り抵抗値

    水濡れする場所の床に使用するタイルの人の歩行で耐滑り性について適用される値。土足歩行の場合は「CSR」、素足歩行の場合は「CSR・B値」で評価します。

  • 耐候性

    屋外で使用された場合に、変形・変色・劣化等の変質を起こしにくい性質のこと。

  • 耐酸性

    酸による腐食に耐える性質のこと。タイルの清掃には、酸が用いられることが多いので、耐酸性のないタイルには注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?皆さんは、どれくらい分かりましたか?

言葉が分かると、これまで見えていなかったものが見えてきて、新しい世界が広がっていきますよね。この記事が、タイルのことを知るきっかけになれば幸いです。

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