今回は、エクシィズの総合カタログ「Scape Design Vol.6」から、歴史あるヴェネチアンガラスモザイクの伝統を継承する、イタリア・オルソーニ社のズマルト(モザイク用ガラスタイル)「オルソーニ ズマルチ ベネチアーニ」と、歴史あるオルソーニ工房の様子をご紹介いたします。
ヴェネチアンモザイク
ヨーロッパのモザイクアートは、5世紀ごろから始まるビザンティン文化にて花開きました。その要所であった北イタリアの各都市には、歴史的なモザイク壁画が数多く残されています。
そして、その美しく繊細なモザイクアートの技法は、現代まで受け継がれ「ヴェネチアンモザイク」として世界的に知られています。
ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂のヴェネチアンガラスモザイク。ガラスに金箔を挟み込んだ、オルソーニ社のタイルが使用されている。
伝統を継承するモザイクガラス工房・オルソーニ社
「ズマルト (ズマルチ:複数形)」とは、ヴェネチアの伝統的な工房で生産される、顔料が練り込まれたモザイク用のガラスタイルの総称です。「ヴェネチアングラス」でも世界的に有名なヴェネチアは、古くからガラス製のモザイクタイルの生産も行われてきた、いわばモザイクガラスの本場です。
オルソーニ社は、1888年に工房を構えて以来、古来より職人に継承されてきた伝統技法で、ヴェネチアン・ズマルトを作り続けてきました。
オルソーニ社の工房
歴史あるオルソーニ社のガラス炉
また、歴史を感じさせるこのオルソーニ工房は、上階がホテルとなっており、工房内の見学も可能。ヴェネチアの歴史と文化を間近で感じることができる、魅力的な観光スポットにもなっています。
オルソーニ社で生産されたズマルトは、サン・マルコ大聖堂(伊・ヴェネチア)や、ウエストミンスター寺院(英・ロンドン)など、数多くの歴史的建築物に使用されています。
1889年のパリ万博にて、オルソーニ社が出品したモザイクガラスの見本帳を見たアントニ・ガウディは、その品質の高さと美しい色に魅了されました。その後、オルソーニ社のズマルトは、サグラダ・ファミリアのモザイク装飾に採用され、以来、現在まで建設を支え続けています。
オルソーニ工房内にある、圧巻のカラーライブラリー
使用イメージ:オルソーニ ズマルチ ベネチアーニ
オルソーニ社のモザイクガラスは、世界中のあらゆる建築物やランドスケープに使用され、空間を鮮やかに彩っています。
TREND Group USA Headquarters | Miami, FL, USA
Photo: Enrico Jose Todini
Private House Milan, Italy
Architect: Studio Asia, Carla Baratelli
Photo: Arnaldo Dal Bosco
W Hotel The Palm | Dubai, UAE
Design director: Mohamed Kafel
Senior designer: Monica Twarowski
Photo: Fadel Itani
TREND Group USA Headquarters | Miami, FL, USA
Photo: Enrico Jose Todini
The Golden Treasure | Orsoni Venezia 1888, Venice, Italy
Architect: Studio Asia, Carla Baratelli
Portofino Tower Apartment | Miami Beach, USA
Photo: Arnaldo Dal Bosco
まとめ
いかがでしたか? 歴史と伝統に裏付けられ、世界各地の建築・芸術を彩ってきた、オルソーニ社のヴェネチアン・ズマルト。
エクシィズは、オルソーニ社のモザイクガラスタイルを取り扱う、国内正規代理店です。200g単位でのモザイクタイルのバラ販売から、タイルアートのデザイン・製作まで、幅広く承っております。ご興味をお持ちの方は、是非、お気軽にご相談ください。