タイル製作レポート:多治見市大薮町ラウンドアバウト ~その2:施工・完成編~

前回に引き続き「多治見市大薮町ラウンドアバウト」の製作レポートです。第2回目の今回は、タイルアートの施工の様子と、完成したラウンドアバウトをご紹介いたします。

果たして、桜の花のタイルアートは、どのように仕上がったのでしょうか?

タイルアートの施工

多治見市大薮町の現場に行くと、モザイクアートの施工準備が整っていました。今回は、円形の施工現場ということもあり、上手く納まるかどうかが気になるところです。今回の外円部のような、環状の箇所への施工は、想像以上に難しい作業。輪をぐるっと施工していき、繋ぎ合わせる際に誤差が生じやすいため、そこを上手く仕上げるのが、腕の見せどころです。

まずは仮並べをして、納まりが悪そうな箇所は、目地幅を微調整しながら、美しいタイリングに仕上げていきます。

  • ラウンドアバウトの工事現場。

  • 仮並べで、タイルの納まりを確認中。

  • モルタルでタイルシートを施工。

  • 施工後に、水を含ませたスポンジで、オモテ紙を剝がします。

施工後は、充分に乾燥させ、翌日に「目地込み」作業。百戦錬磨のタイル貼り職人達ですので、手際良く、あっという間に仕上げてしまいます。

仕上げに、丁寧に目地を拭き取っていくと、美しい目地が現れました。 納まりも違和感なく。バランスの取れた目地ラインが美しい仕上がりです。

  • 目地材に水を加え、混ぜ合わせているところ。

  • コテを使って目地込み。

  • 目地込み後は、水を含ませたスポンジを使い、不要な目地材を丁寧に拭き取っていきます。

  • 美しい目地が浮かび上がってきました!目地のラインも均整が取れており、美しく仕上がっています。

同様に、内円部の桜のタイルアートも、手際良く施工していきます。

さあ、いよいよラウンドアバウト工事も大詰め。どのようなタイルアートに仕上がったでしょうか?

ラウンドアバウト完成!

見通しの良い交差点に現れたラウンドアバウト。桜をモチーフにした、ピンクを基調にしたタイルアートが、華やかな彩りを与えてくれています。内円部側面のオレンジ色の和タイルも、焼き物らしい色ムラ感が味わい深く、落ち着いた風合いながらも、アクセントとなっていました。

この街の名物「大薮のしだれ桜」をモチーフとした、クラッシュタイルによるタイルアートは、「桜吹雪」を連想させる、躍動感が印象的な仕上がり。また、多治見市在住の陶芸作家による、2つのオブジェが設置され、存在感を放っています。

  • 「桜吹雪」を連想させる、繊細さと躍動感を表現。

  • 中央島に設置された2つのオブジェは、多治見市在住の陶芸作家・加藤智也さんの作品。

外円部の「宙(そら)」によるタイルアートは、放射状に広がるイメージを演出しています。ポップで可愛い印象も与えられるため、親しみを感じてもらえるのではないかと思います。

ラウンドアバウトは、交差点としての機能を担いながら、ランドマークとしての存在感も発揮してくれます。今回の現場は、畑や空き地などが広がる立地でしたが、今後、このラウンドアバウトを中心として、賑わいが生まれるかもしれません。

この交差点を利用する方たちの安全を守りながら、人々の記憶の片隅に残り続けてくれたら、嬉しいことですね。

  • 新たに設置されたラウンドアバウトが、街の安全を見守ってくれます。

  • 「ラウンドアバウト普及促進協議会」の会長でもある、古川雅典 多治見市長。

まとめ

いかがでしたか? 装飾性とメンテナンス性を併せ持つ、タイルによるラウンドアバウトは、雑草などのメンテナンスも不要で、街の個性を表現することもでき、非常に良い選択肢ではないかと思います。ラウンドアバウトの導入をご検討中の自治体の方は、是非、ご検討してみてはいかがでしょうか?

タイルアートによるラウンドアバウトにご興味がありましたら、お気軽にエクシィズまでご連絡ください!

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