タイル製作レポート:小泉小学校様(その2:たたら成形 / 陶文字 ほか)

今回は、前回に引き続き「多治見市立小泉小学校」様の新築工事案件の製作現場のレポートを行います。

12体の「くま」の絵タイル

さて、次にご紹介するのは、今回の最大の見所ともいえる「12体のくま」の絵タイルです。絵本作家のあだちなみさんの作品「くまのがっこう」のキャラクターたちを、タテ:~約700mm・ヨコ:~約500mmほどの、大判サイズの絵タイルで再現します。そして、そのタイルを、前回ご紹介した中庭のドットアートの中に配置する予定です。


まずは、土練機で円柱状の粘土を押出成形し、更にそれを「たたら成形機」で均等な厚さに伸ばしていきます。

板状に伸ばした粘土生地を、収縮率を考慮しながらカットしていきます。乾燥後の収縮を考えて、まずは大きめにざっくりと。

粘土乾燥後、今度は焼成後の収縮率を計算し、形をさらに微調整します。やすりなどで少しずつ削っていく、地道な作業。


粘土成形と並行して、色調整のための施釉テストも行います。シルクスクリーン印刷のための紗版も、すべて社内製版。必要枚数分しっかりと準備を済ませておきます。

成形が終わったら、シルクスクリーン印刷工程。今回は多色刷りなので、色ごとに位置を合わせて、撥水インクで刷っていきます。


撥水インクが乾いたら、いよいよ施釉工程です。施釉は、丁寧さも必要ですが、手早く仕上げる思い切りの良さも大切。時間を掛けすぎると、色ムラの原因にもなります。

上手く焼き上がることを祈りながら焼成窯へ。緊張の時間です。1230℃で20時間焼成。その後、「冷め割れ」を防ぐために、36時間程度掛けて、焦らずゆっくりと冷まします。焼き具合を確認して、絵タイルの完成です。

学校の看板となる「陶文字」

最後に、校門等を飾る「陶文字」の製作現場をご紹介いたします。


今回の陶文字製作は、成形工程までを地元のタイルメーカーさんに依頼。施釉~焼成を、弊社にて行うことになりました。美しくカットされた粘土生地。細長いパーツなどは、特に「反り」に気を付けながら乾燥させます。

施釉は、筆塗りとスプレーガンを併用しました。

その後は焼成工程。今回、グリーンの陶文字は貫入釉を採用しました。貫入釉は、温度変化により焼き上がった後もなお、パキパキとガラスの割れる音が鳴ります。状態を確認して、陶文字の完成です。

まとめ

いかがでしたか?記事中では、製作工程を順を追ってご紹介いたしましたが、実際の現場では「ああでもない、こうでもない」と、試行錯誤を行いながら、形が出来上がっていくものです。そうこうしている内に、製品に対して思い入れが湧き上がってくるものですね。

次回は遂に、小学校の完成・施工後のタイルをご紹介いたします(4月上旬頃予定)。お楽しみに!

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