タイル製作レポート:ミュシャ「羽根」~モザイクアート製作編~

多くの人に、感動を与える近代美術。私たちはタイルによって、それらの作品を現代に甦らせます。

今回から、数回に渡って、タイルアート製作の様子をご紹介いたします。タイルを通し、ミュシャの「羽根」を再現するプロセスをご覧ください。

アルフォンス・ミュシャ

加工課では、タイル加工技術の向上を目的として、タイルアートの製作を行っています。今回再現するアート作品は、ミュシャの「羽根」。滑らかな曲線による輪郭と豊かな色彩が特徴的なリトグラフです。

モザイクアートで全体像を構築した後、作中で特徴的な、女性の髪飾りと背景の植物を「絵タイル」で、ミュシャのサインを「サンドブラスト加工」で表現します。様々な技法を使用することで、これまでとは趣の異なるタイルアートを目指します!

ミュシャについて

アルファオンス・ミュシャは、19世紀末から20世紀初頭のフランスで活躍したアーティストです。

代表作には「スラヴ叙事詩」「四季」「ソディアック(黄道十二宮)」などがあり、ミュシャの描く世界観は、現代の日本人アーティストにも多大な影響を与えています。

ミュシャの作品に、どこか懐かしさを感じるのは、そのためかもしれませんね。大胆な構図と、平面的な描写からなる作風が、彼のアートの魅力です。

ミュシャ作のリトグラフ「羽根」

モザイクタイルアート製作

「羽根」を一目見て、使用タイルのインスピレーションが沸きました。直感を信じ、背景には大理石タイルを、煌びやかなアクセサリー類には、透明感のあるガラスタイルを使用することに決定。

背景は8~10mm厚、主題には3~4mm厚のタイルを使用します。背景と主題で、使用するタイルの厚みが異なるため、それぞれに割り付けを行い、その後、厚みを調整しながら二つを合わせることで、一つの作品に仕上げます。

また、ミュシャのタッチをより再現するために、可能な限り機械を使用せず、ハンドカットでタイルの形を整えることを意識しました。


女性の横顔には、8mmモザイクタイルを使用。女性の輪郭に使用するタイルは、繊細な陰影に合わせ、特に細い線状にタイルカットを行いました。タイル割りや色合いによって、女性の印象が大きく異なるため、配置と修正を繰り返しながら、元絵の表情に近づけていきます。

  • 元絵を確認しながら、割り付けます。

  • 肌の曲線、艶をタイルの流れで表現。

  • 陰影に合わせて、タイルを細くカット。


ドレスには、ガラスタイルを使用しています。カット前のタイルでは、ドレスの膨らみや繊維の滑らかさのイメージに合わないため、タイルを細くカットし、緩やかなカーブを付けることで、タイルならではの表現でミュシャの特徴的な曲線や柔らかさを再現しました。

  • ドレスにはロザリオボーダーを使用。

  • タイル割りによって葉脈を表現。

  • 細部はピンセットで割り付けします。

  • 宝石は透明感のあるガラスタイルで。

  • 装飾品はアイスジェイドで華やかに。

  • 全体像が見えてきました。


背景には、大理石モザイクを使用。主題の柔らかな印象を際立たせるために、高級感と温かみのある印象に仕上げます。分厚いタイルを、細かくカットするには握力が必要なため、背景製作中は、手のひらが痛む日が続きました。

まとめ

いかがでしたか?タイルアート製作工程のうち、モザイクアート製作の様子をご紹介しました。女性の丸みのあるフォルムや、流れるようなドレスの動きの表現がこだわりポイントです。

次回は、髪飾りの絵タイルの製作、サンドブラスト加工の様子をご紹介いたします。お楽しみに!

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